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短歌と登山

           キリマンジャロ

 (*)   キリマンジャロ登頂  2010年9月16日-9月28日

  ツアー(アルパイン;松本リーダー)に参加して「アフリカのキリマンジャロ登頂とサファリを巡る旅」に行ってきました(9月16日-9月28日)。ここ数年、山楽会の山行に参加して体力をつけていたお陰で70歳に近いロートルながら無事にアフリカ大陸の最高峰であるウフルピーク(5,896m)に立つことができました。山楽会に感謝します。

 キリマンジャロは、(1)脚力、(2)高山適応力、があれば道は良いので登山の初心者でも登頂が可能な山です(観光登山)。僕の場合は、頭痛、吐き気、めまいなどが全く出ず、食欲も旺盛であったので、自己判断によると「(2)高山適応力」は優です。いつものように登りは全く問題がなく、ピークまで登れました、ところが不得意な下山ではヨレヨレになりしばしば現地ガイドに腕をサポートされてやっと下山できました。つまり、「(1)脚力」は弱でした。欧米の若者が鼻歌を歌いながらわきをスタスタと降りて行くのを眺めていると、羨ましく情けない気持ちになります。現地の黒人ガイド・ポータもすごい身体能力を持っています。

 持参した寝袋で山小屋に5泊しましたが、麓のホテルで一晩寝ると筋肉痛もなく疲れもほぼ取れました。これからみると、それほど過酷な登山ではありません。しかし、苦しいことはすぐに忘れるので、人の感想は鵜呑みに出来ないことがあります。

 データによると、シーズン中(乾季)日に約150人の登山客があり、ウフルピーク(5,896m)まで登れる人は約5割、数人はタンカ(人力の一輪車に載せる)で病院送り。死者は毎月2−3人。つまり、登頂を試みた人の約1,000人に一人は死亡することになります。1999年のミレニアム登山では1,000人参加して死者は3人だったそうです。我々も行きと帰りにそれぞれ一回タンカ搬送を目撃しました。これらは、6,000mに近い山ですので高山病が原因です。

 登山口の海抜は1,800m,最初の山小屋は2,727m、次ぎの山小屋は3,720m、つまり日に約1,000mづつ高度を上げていきます。我々は富士山ほどの海抜をもつこの小屋にもう一泊してトレッキングし高所順応。次の日に最後の山小屋(4,703m)まで登る。海抜が4,000mを超えるころから、高山病の症状が表われる人がでてくる。我々は女4人男3人それに日本人ガイド一人でした。このうち女性一人がフラフラとしてきて友達に支えられながらやっと最後の山小屋にたどり着きました。彼女はここでダウンし翌日の登頂は断念。

 

 

(1)ギルマンズ 火口の淵に 汝ありて 旭日浴びし 我を祝すや

(2)アフリカの ピークは此処ぞ われ立てり 降りの怖さ 誰が知るとや

 

(3)キリマンの 氷河は融けて 消ゆるとも ルーツ忘るな イブありき里

 

 

キリマンジャロ登頂 A

 いよいよ明日は頂上を目指す登山のハイライトです。小屋のなかで簡単な食事をしてから午後6時に床に就き午後11時に起床。高山病の予防薬を飲んだためこの間4回、ヘッドランプをつけて寒い屋外に出て離れたトイレまで行く。部屋の中は高山病で阿鼻叫喚の状態で、うめき声や激しく嘔吐する音などで眠れない。熟睡すると酸素の摂取が減りかえって悪いとのこと。徹夜の状態のまま簡単な食事をして午前0時にランプをつけて小屋を出発。一時間ほどして我々の女性一名が体調不調になり登頂を断念して引き返す。

 今日の行動の概略は海抜約 5,000mから1,200m登って海抜約 6,000mの頂点に立ち、そこから一気に約2,200m降ってほぼ富士山頂と同じ海抜の山小屋に到る。我々の残りの5人は全員ウフルまで行きました。山頂では、睡眠不足、酸素欠乏と疲労で平衡感覚が鈍り躓いて転倒しました。この海抜5,000m前後の高所での16時間を越す連続活動のうち長い休憩は下山時に立ち寄る「最後の山小屋」での30分のみです。長く休むと眠ってしまい危険です。僕は、現地ガイドにときどき腕を支えるなどのサポートをうけながらやっと下山。しかし、元気な人もいるものでしっかりとした足取りの人もかなりいました。

 登って最初の頂上ギルマンズポイント(5,682m)に到れば登頂証明書が貰えます、しかし火口の淵を辿ると往復で2時間半ほどのところにそれより214m高いウフルポイント(5,896m)がありここが最高点です。四国の石鎚山の天狗岩(いわゆる石鎚山の頂点より高い)みたいなものです。ギルマンズポイントに午前7時までに着き、体力に余裕があるときにのみウフルポイントまで行けます。我々は6時半ごろ着き、リーダーが全員ウフルポイントに行きますと現地ガイドリーダに言ったときに「やった」と思いました。もう二度と来ないであろうアフリカの此処まで来たので、どうしてもウフルポイントまで行きたかった。願いが叶い幸いでした。

 

(4)ペリカンの たわわに降りし 木のありて アフリカの雪は 白き鳥かも

 

(5)草原を 切り裂く道の 車より 見ゆるマサイの 馬は悲しも

 

(6)ウマニア ンゴロオンゴ ロオンゴ ントコ幹の 根付け大地に

 

 

 その他の写真

 

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